看護師は、全国的に人手不足が目立つ職業であり、その分、求人の需要も高いです。求職者が選べる立場にあるため、常に人が動き、入れ替わりが激しい業界だと言えるでしょう。現に、世の中には看護師専門の転職サイト、転職エージェントなどが溢れかえっています。それだけ仕事に困らないのは、まさに看護師ならではの強みです。もっと待遇を上げていきたいのなら、積極的に転職を視野に入れた方が良いでしょう。
では、どうすれば転職を有利にできるのでしょうか。それはずばり、役立つスキルを身につけて自分の市場価値を上げることです。看護や看護以外のスキル、資格を取得して専門性を身につければ、現場のスタッフとしてだけでなく、チームのリーダーや指導員になれるチャンスが出てきます。それは昇進や給与アップにもつながるでしょう。そうした経歴を持っていれば、当然ながら転職で採用される確率はアップします。
例えば、小児科や皮膚科、耳鼻科、アレルギー科などに勤務している看護師ならば、「小児アレルギーエデュケーター」がおすすめです。これは日本小児臨床アレルギー学会に認められたアレルギー専門家の資格で、アトピーや喘息などさまざまなアレルギー疾患に関する知識とスキルを習得していることを示すことができます。
他にも、これからの看護師に必要とされるスキルとして、骨粗しょう症マネージャー、認知症ケア専門士、思春期保健相談士などがあります。高齢化社会に伴い、欧米のように認知症の患者さんに音楽療法やアロマケア、運動療法などを行う施設や病院も増えつつあるため、音楽療法士やメディカルアロマ、健康運動看護師などのスキルもこれからの時代に役立つでしょう。