高濃度な精油を扱う際の三つのポイント

アロマテラピーの中でも、高濃度の精油を扱うメディカルアロマ。医療ケアとして使用する場合は、作用が強く出るためポイントを抑えて精油と上手に付き合うことが大事です。ここでは、その主な三つのポイントを紹介していきます。

一つ目のポイントは、「精油の品質を見極める」ことです。精油に成分分析票が添付されているか、第三者機関でオーガニック認定を受けているか、といった点を確認しましょう。専門店で購入すると安心です。天然の精油(エッセンシャルオイル)は100%植物から抽出されています。ところが、アロマオイルとして販売されているものの中には、人工的なフレグランスオイルなどが含まれているケースもあるため、メディカルアロマに使用する際は注意が必要です。

二つめのポイントは、「精油の使用方法に注意する」ことです。精油を飲む、口に入れることは厳禁です。経口毒性があるため、重篤な問題を引き起こします。メディカルアロマ先進国のフランスでは、治療のために精油を飲むことがありますが、あくまでも医師が行う医療行為なので、一般の人が真似をしてはいけません。さらに、濃度10%以上の精油で全身トリートメントをするようなことも避けた方がよいでしょう。

三つ目のポイントは、「精油の成分に注意する」ことです。レモンやグレープフルーツなどの精油はクマリン類という成分を含んでおり、光毒性を持っています。このクマリン類という成分を肌につけると、紫外線の吸収力が強くなり、火傷のような症状が起こります。濃度が非常に薄ければ問題ありませんが、メディカルアロマでは高濃度で用いるため注意が必要です。